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沖縄の酔雲庵

沖縄二高女看護隊・チーコの青春

井野酔雲




創作ノート




『新聞記者が語り継ぐ戦争13 南の碑(読売新聞社)』より






島田知事の事



《−私たち報道班員は軍司令部から『沖縄本島を脱出して戦の実相を本土に報告せよ』との命令を受け、6月19日の夜、海上班と陸上班の2班にわかれて脱出をはかった。勿論、各班とも失敗に終わり、助かったのは私一人だった。私が島田さんと最後の別れをしたのは脱出の日の昼だった。その時、島田さんは『しっかり頑張って下さいよ。成功を祈ります』と私の手を堅く握って激励して下さった。私は『知事さんはこれからどうしますか』と聞くと『軍と最後を共にします。見苦しい体を残したくない。遠い海の底へ行きますかな』と笑って答えられた。『これは私の最後に使うんだ』と言って持っておられた薬もあったし、最後の言葉からしても、おそらく島田さんは摩文仁の沖へ出て立派な最後を遂げられたと思う。多数の県民を失った責任を強く感じておられたから、あの場合、到底生きようとはされまいが、まことに惜しい人を失った−》






瑞泉隊の事






沖縄の島守     ずいせん学徒の沖縄戦




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